DrHEADを使い始めて2日。使っているヘッドホンはSony MDR-CD480。 気になる音の変化ですが、結論から言うとPCでのリスニングにはDrHEADとMDR-CD480クラスのヘッドホンで十分ですね。希望としてはお高めの サウンドカードと5.1ch対応のヘッドホンであれば申し分なしといきたい所ですが、とりあえず今持っている機器の有効活用を。
●DREAMS COME TRUEの「OLA'! VITO'RIA!」-320kbps/CBR/Stereo
ボーカルの艶やかさは頑張って出そうとしています。ただ結果出し切れないので少々残念。左右の分離感、音の広がりは明らかにYAMAHAのアンプよりは向上。
●エンヤの「カリビアン・ブルー」-128kbps/CBR/JointStereo
お、アンプでこれだけ変わって嬉しい代表のような感じです。たかが128kbps、JointStereoでもしっかりと聞かせてくれますね。他の同様の エンコしたエンヤの曲も強弱のあるしっかりとした音で聞くことが出来ます。しかし一つ一つの音の切れなどは128kbpsが災いして雑かもしれません。
●ゴスペラーズの「永遠に」-220kbps/VBR/JointStereo
ボーカルのソロ部分は以前とはほとんど変わらず。しかしバックコーラスが入ってきた途端DrHEADのパワー炸裂。しっかりと一つ一つの音を出してきます。抜けの良さは少々不足気味。
続いてはDVD。宇多田ヒカルのUH2とUH3から。
●UH2-低音が以前よりも響いてきます。ただ高音の艶やかさ、抜けの良さはやはりイマイチ。DrHEADのボリュームを高めにすると高音が砕け気味。このあたりはヘドホンによるものか、DrHEADによるものかどちらの理由かは断定できません。
●UH3-全体的にボリュームを上げ気味にして聞いてみました。総じてUH2と一緒で、ボーカルのみが前面に出ている曲の部分では平べったい印象。 しかし低音から高音、ボーカルと賑やかになってくるといい感じに聞こえます。UH3でいうと「traveling」や「SAKURAドロップス」。
次はPCゲームでの音の方はというと、ゲームでは音の品質よりは左右の分離感、定位が問題になってきます。この部分はサウンドカードやヘッドホン、またヘッドセットに影響される部分が多いとは思いますが。とりあえずゲームはCounterStrike:Source。
●音の定位感は若干甘くなったような気がしますが、左右の分離感が非常に良くなっているので結果プラス。驚いたのは今まで2階建ての室内で敵の足音 が聞こえたときに左右の判別が限界だったのが、上下まで分かるようになりました。これはちょっとビックリ。これでもう少し定位感が増せばバッチリなのです が。
結論として、音に関しては1万弱のヘッドホンクラスで聞く分には合格点。お高いヘッドホンに変えると多分DrHEADの弱い部分が露呈してしまうかも知れ ません。MP3での感想は、高ビットレートでエンコした曲はさほどDrHEADに変えたからといって良くなるとは限らないかも知れません。ただ低ビット レートのMP3は今まで埋もれていた音を出してくれるのでかなりいい感じになると思います。本来DrHEADは既存のCD/MDウォークマンや、携帯音楽 端末に繋いでというのが理想の形だと思うので、そういう使い方をした方が効果はあるでしょう。
リスニングするソースが良すぎるとDrHEADでは役不足感が否めません。これは姉妹品のDrAMPで補えると思うので、購入して不満であればDrAMPを買うのも一つの手かと思います。私の場合、目の前の101MMが寝てるのでDrMAPも買っちゃうかも知れません。101MMとは16年の付き合いだし、まだまだ頑張ってもらわないと。一緒に連れ添ったプリメインアンプのA-10は重さと場所のなさで冬眠中...