DrHEAD改造(その1)

コンパクト・低価格ながらも、なかなかいい音を聞かせてくれるDrHEAD。早速改造に着手しました。まずはオペアンプの交換と電源レギュレーターの交換の2つです。今回のような改造を施すと当然保証は無くなりますので御注意下さい。オペアンプは良いのかな?

●オペアンプは写真下の黄色丸部分。電源レギュレーターは上の黄色丸部分。

それでは実際の交換作業に入りましょう。まずは分解から。サクッとネジを外して基盤のみまでもっていきましょう。バッテリーは両面テープで固定され ているので、周りからジワジワとゆっくり引き剥がします。これが取れないと基盤を取り出せません。無事に基盤を取り出すとこんな感じです。

●DrHEADの基盤

それではオペアンプの交換から。

1.オペアンプ交換

●交換前のオペアンプ
Burr-Brown社:OPA2134AP

●新しく取り付けるオペアンプ
Burr-Brown社:OPA2604AP

既存のオペアンプを取り外して、新しいオペアンプを取り付けるだけです。細めのマイナスドライバーを横から差込み、てこの様に使って、既存のオペア ンプをゆっくりと持ち上げて取り外します。新しいオペアンプは、表面の切り欠けの位置を以前と同じ方向に合わせて差し込みます。これにてオペアンプの交換 は終了。

この段階でもある程度は音質等に変化があるみたいなのですが、新しいオペアンプの性能は100%発揮されません。発揮させるには電源レギュレーターの交換も合わせ技でやらないとあまり意味がないようです。ということで次は電源レギュレーターの交換です。

2.電源レギュレーター交換

●交換前の電源レギュレーター(7809A)

●新しく取り付ける電源レギュレーター(7812F)

この電源レギュレーターは、簡単に言うとオペアンプの動作電圧を生成するレギュレーターです。標準のレギュレーターでは満足のいく電圧をオペアンプ へ供給出来ないため、せっかくいいオペアンプに交換してもフルパワーを出し切れません。この電源レギュレーターの交換は、オペアンプを交換しない状態でも かなり効果的な改造になるようで、初めての方でもこの電源レギュレーターの交換はなんとか頑張ってやってみる価値はあると思います。

ここから半田付け作業に入ります。あらかじめ取り付ける電源レギュレーターの足を既存の電源レギュレーターに合わせてカットしたり、曲げておきます。半田ごてを使い既存の電源レギュレーターを取り外します。次に新しい電源レギュレーターを取り付けて作業は終了。

これで2つの部品交換を終えました。すぐに交換後の音を聞きたくなるのが心情ですが、ここはグッと我慢してしばしの間エージングをしましょう。

私は地方に住んでいることもあり、今回のような部品の調達には苦労します。近くにパーツ屋さんとかあれば良いのですが...なので必然的にネットで注文になります。それぞれの部品の注文先は、

オペアンプ(OPA2604):RSオンライン
単価870円、2個注文。

電源レギュレーター(7812F):若松通商
単価73円、5個注文。

です。

最後に、このような改造する上での注意点や用意する工具等は、こちらのサイトに 詳しく紹介されています。またそれぞれの部品についての説明など分かりやすく書いてあるので大変参考になると思います。私は趣味としてこのような部品を扱 かうことが度々あるのですが、初めてこのような作業を行う方は、ある程度練習してから改造を始めた方が安全かも知れません。

DrHEAD改造第2弾は、「入力段カップリングコンデンサの交換」です。部品も来週中には揃うので、しばしお待ち下さい。

●入力段カップリングコンデンサの交換部分(計4箇所)

肝心のオペアンプと電源レギュレーター交換後の試聴インプレは次のエントリーで紹介いたします。(音良すぎ~!!満足満足^^