オペアンプと電源レギュレーターを交換したDrHEAD。早速音がどのように変わったかチェックしてみました。
購入した当初のDrHEADで試聴した同様のソースにてチェック。
●DREAMS COME TRUEの「OLA'! VITO'RIA!」-320kbps/CBR/Stereo ボーカルの艶やかさは頑張って出そうとしています。ただ結果出し切れないので少々残念。左右の分離感、音の広がりは明らかにYAMAHAのアンプよりは向上。改造後:ボーカルの艶やかさ・・・出し切ります。セパレーションの向上とともに、奥行感がかなり感じられるようになりました。
●エンヤの「カリビアン・ブルー」-128kbps/CBR/JointStereo お、アンプでこれだけ変わって嬉しい代表のような感じです。たかが128kbps、JointStereoでもしっかりと聞かせてくれますね。他の同様の エンコしたエンヤの曲も強弱のあるしっかりとした音で聞くことが出来ます。しかし一つ一つの音の切れなどは128kbpsが災いして雑かもしれません。改造後:128kbpsもなんのその。高音域が非常に良く伸び埋もれていた音がバンバン聞こえるようになりました。
●ゴスペラーズの「永遠に」-220kbps/VBR/JointStereo ボーカルのソロ部分は以前とはほとんど変わらず。しかしバックコーラスが入ってきた途端DrHEADのパワー炸裂。しっかりと一つ一つの音を出してきます。抜けの良さは少々不足気味。改造後:奥行感が非常に増したことによって、コーラスのボイスのポジションがはっきり分かるようになりました。高音域がつぶれなくなったのでGood。
●宇多田ヒカルUH2(DVD)-低音が以前よりも響いてきます。ただ高音の艶やかさ、抜けの良さはやはりイマイチ。 DrHEADのボリュームを高めにすると高音が砕け気味。このあたりはヘドホンによるものか、DrHEADによるものかどちらの理由かは断定できません。 ●宇多田ヒカルUH3(DVD)-全体的にボリュームを上げ気味にして聞いてみました。総じてUH2と一緒で、ボーカルのみが前面に出ている曲の部分では 平べったい印象。しかし低音から高音、ボーカルと賑やかになってくるといい感じに聞こえます。UH3でいうと「traveling」や「SAKURAド ロップス」。改造後:改造前のマイナス部分は全て改善。平べったさは全くなし。ヘッドホンアンプの真価発揮という感じです。
●PCゲーム(CounterStrike:Source)-音の定位感は若干甘くなったような気がしますが、左右の分離感が非 常に良くなっているので結果プラス。驚いたのは今まで2階建ての室内で敵の足音が聞こえたときに左右の判別が限界だったのが、上下まで分かるようになりま した。これはちょっとビックリ。これでもう少し定位感が増せばバッチリなのですが。改造後:非常に良好。音による敵の索敵が非常にやりやすくなりました。これでヘッドショットがバンバン出せれば文句なしなのでしょうが...別問題なので練習あるのみw
改造後の総論として、まず非常に良くなったのが奥行感の向上と高音域の艶やかさの向上でしょうか。またつぶれていた高音域はボリュームを上げても全 くつぶれなくなりました。あと音質に関してですが、標準のオペアンプ(OPA2134AP)と新しく取り付けたオペアンプ(OPA2604AP)では結構 違いがあるかもしれません。私的には、OPA2134APは派手目、OPA2604APはマイルドという感じではないでしょうか。下手すると砕け気味にな るOPA2134APよりはOPA2604APの方が個人的には好きですね。
低音部分に関しては、問題なしかと。とにかく奥行感が増したことによって音像が非常に立体的になったのは素晴らしいです。安物のヘッドホンでも十分 良く聞こえます。第2弾の改造でさらに良くなると嬉しいのですが。DrHEADのようにある程度いじれるように設計されている製品は好きですね~。私の衝 動買いのアイテムにしては、珍しく良い買い物でした。